（写真：REUTERS/Kevin Lamarque）

大半の政策担当者が来年利下げを実施する必要があるとの考えを示した一方で、利下げ幅を巡って意見が大きく分かれました。また、多くのメンバーが利下げを支持しないとしたほか、３人が利上げを想定しています。

ただ、政策担当者１９人のうち、来年１回の利下げを予想したのはわずか４人にとどまり、別の４人は２回の利下げ、さらに別の４人は２回以上の利下げが行われると予想しました。残り７人は、来年は利下げを実施すべきでないとの見方を示し、このうち３人は来年末の金利が現行水準よりも上昇するとの見方を示しました。

２６年末の政策金利は２．１─３．９％と予測されました。中立金利予想の中央値は３％と従来から変わりませんでした。

２６年末時点の失業率見通しは４．４％と、９月時点から横ばいとなりました。

個人消費支出（ＰＣＥ）価格指数は、２５年末で２．９％、２６年末には２．４％に低下すると予想されています。

ＦＲＢが重視するインフレ指標であるコアＰＣＥ価格指数は、２５年末で３．０％、２６年末には２．５％に低下するとの見通しを示しました。

この日のＦＯＭＣでは２５ｂｐの利下げが実施されました。しかし、いわゆる「ドット・チャート」の歴史上前例のない動きとして、６人の政策担当者はこれすら支持しておらず、今年末の適切な金利水準は３．９％だとしました。（ロイター）